今月8月6日、7日と滋賀バルブ協同組合主催の「新人・若手向け研修会」が行われました。これは、バルブメーカや素材メーカの若手スタッフが鋳物工場で研修を行うというものです。毎年、新人スタッフに参加してもらっています。今回は青銅鋳物メーカで、わが社も大変お世話になっている株式会社マツバヤシ様の工場での研修で、今年4月入社の桂巻君と大野君に参加してもらい、鋳物素材や鋳造について2日間勉強してもらいました。

 

鋳物工場でありますので、8月という季節に加え、金属の熔解作業や注湯作業など極めて暑い環境で作業をしてもらいましたので、とても大変だったと思いますが、鋳物や鋳造について、そして実際に鋳物製品を作り上げるモノづくりの醍醐味を味わってもらう良い機会になったのではないかと思います。

 

また、研修前のプレゼンテーションでは、松林社長、松林工場長から仕事に対しての取り組み方について熱く語って頂きました。学生時代は、テストで90点をとれば「よく頑張った。」「良い成績だ。」ということが言えると思います。しかしながら、社会人の仕事においては常に100点をとる必要があります。例えば加工作業においてほとんどの箇所で寸法通りに加工ができたとしても、たった1つの箇所の寸法を間違えてしまえば、不良ということになってしまいます。従って、参考書を見ながら、誰かに聞きながらでも、極端な話としてはカンニングをしてでも100点をとる必要があるということをお話されていました。桂巻君と大野君には社会人としての心構えについて大変参考になったのではないかと思います。

 

社外研修を行うたびに若いスタッフに感じてもらいたいことは、自分の仕事が必ず社会とつながっているということです。自分の仕事を行うには、購買先さんや外注先さんなどの協力がなくては立ち行かなくなり、また、自分の仕事の結果がお客様の船やプラントの部品として機能していることに気づいてもらいたいと思います。気づくことで自分の責任、役割、担いについて良く理解し、仕事に反映してもらいたいと思います。2日間お疲れ様でした。

 

 ~追伸~

今回の鋳造実習で製作した、青銅鋳物のペーパーウェイトです。白鳥やアヒルではなく、滋賀県の県鳥である「かいつぶり」です。古くから琵琶湖にいる鳥です。

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