4月になりました。また新しい年度を迎え学生や新社会人のみなさんについては本当に不安と期待が入り混じった季節を迎えました。わが社にも県内の工業高校から新卒の採用をさせてもらいました。18歳という年齢に、いよいよ僕の年齢(37歳)の半分以下の人間が入社するようになったのかと大変うれしい気持ちとおっさんだなぁという現実が…。

 

初日に入社式を行い、午後からは草津市において県内の中小企業の新入社員数十名とホテルで合同の入社式が執り行われました。翌日には新入社員研修が行われ、非常に若々しくまさに「フレッシュ」感が半端ない若者たちと一緒に時間を過ごさせてもらい大変刺激的です。

 

新入社員研修の中でグループディスカッションの時間があり、そのテーマに「仕事とは」何なのか?というテーマにそれぞれの意見を聞かせてもらいました。高校や大学を卒業したての新社会人に対する考え方の中に割と多く存在していたのが「社会の役に立ちたい」という意見でした。生活のため、お金のためという意見も出るかなと構えていたのですが、社会の役に立ちたいという意見には正直驚きで、僕自身が社会に出た時と比べても今の若い人はすごいなと驚きです。社会の役に立ちたい、それも自分の能力や特技を発揮できる形や興味あることで。ということが仕事の定義になるのかなと僕自身も改めて勉強させてもらいました。

 

合同入社式

【合同入社式】

 

 

先月まで学生であった新社会人が入社するということで、教育訓練をどうしていくのか、どのように育てていくのかなどを考えていくことで、逆に会社側としても考えさせられることもたくさんありました。新入社員を育てていくことで、実は会社が育てられているということを実感させられます。

 

~追伸~

本年は学生の新卒採用ができましたが、これから人口が急激に減っている現実を日本が抱えています。日本国内のビジネスモデルは急激な人口増加という局面で作られています。しかしながらすでに人口が急激に減っていく局面であるにも関わらず、人口増加を前提にしたビジネスモデルが未だにはびこっています。このような中で、多くの会社はコスト削減や無理な働き方を推し進め、また、昔と比べて壊れやすい商品によって需要の強制的な創出がなされている場面にも出くわしてしまうのも残念です。

 

今年は働き方改革の元年のとも位置付けられる年です。労働時間の削減を推し進めていくことは労働者にとっての心身の負担を図り、早く帰った時間で趣味や勉強、スポーツなどで人間的な視野を広げ人間としての成長が欠かせません。女性や外国人、高齢者なども働きやすい環境を整備し多様性(ダイバーシティ)によって競争力を高めないと、人口減どころではなく、時代の波にのまれてしまうと気が引き締まる思いまでもあります。

 

ただ、海外に出張した際につくづく感じるのは、特にアジア圏内の労働者には月の休日が2〜3日という国もあり、いつか豊かな生活を夢見てガムシャラに働いているいる爆発力を秘めた人々も多く存在しているのも事実です。日本のおかれている立ち位置を認識しつつ、世界がどうなっているのか冷静に見極め、意識して新しい季節のスタートを切りたいと思います。