先日、公益社団法人滋賀県産業支援プラザの中小企業向けの中小企業経営基盤技術向上等研究会という中小企業向けの勉強会において、長浜バイオ大学の蔡学長にご講演頂きました。長浜バイオ大学は2003年に滋賀県の長浜市に2003年に設置された私立大学です。バイオ大学という名前の通り、生物学や遺伝子学、細胞学といった分野に特化した大学というイメージを持っていましたが、今回「人口知能やビックデータ等によって新たに構築されるデジタルイノベーション時代への対応」というテーマで蔡学長がお話しされました。
特に人口知能(AI)についての研究状況や実用化について非常に分かりやすくご説明頂きました。人口知能やIoTなどは最近のニュースや新聞などで話題にはなっているものの、イマイチ自分の生活とどのように関連付けられるのか、どのように使いこなしていくのかがうまくイメージできませんでしたが、今回のお話しを聞いてデジタルイノベーションの波がすぐそこまで押し寄せていることについて驚きと焦りを覚えました。
昨年2017年にオセロのチャンピョンや将棋の名人がAIに敗北するというニュースが話題になりました。人間主導でコントロールしたり、プログラムの範囲で勝負するのではなく、コンピュータが自ら学び学習しはじめ、人間が一生の内に学んだり経験する量を一瞬で抜き去って打ち手を考えてしまう状況が目前まで迫ってきているということです。便利な道具として使われるというポジションから自ら考え動きだすという「何か」として変質してしまい、世の中の常識や仕組みが大きく変わる大転換期に突入しました。
人口知能が自ら学び意思を持ち出すということは、映画「ターミネーター」で、自我を持つコンピュータである「スカイネット」が人間を滅ぼそうとしたり、OVA「マクロスプラス」の「シャロン・アップル」が人間をマインドコントロールしてみたり、映画のバイオハザードの「レッド・クイーン」が人間をウィルスに感染させたりして世界の人口を大幅に減らそうとするということがあり得る時代になるということです。
人口知能が「地球の異常気象や環境を汚染を食い止めるために最善の策」を分析した結果が、「爆発的に増えている人間の数を大幅に減らす」という答えを導き出した時に、人口知能自らがその目的を達成する手段を考え、実践し始めるという事態に現実的に起こり始めることが起こり得る時代に近づいているかもしれません。
本当に恐ろしいことは、人口知能によって人間の仕事が奪われるという次元の脅威ではなく、人口知能が敵となり人間を攻撃しだすという事態だと思います。そうならないように、人間らしさに加えて、きちんと人口知能を制御する仕組みについてもきちんと認識しなくてはいけません。
~追伸~
2024年に滋賀県で開催される国体に向けて、運動場や体育館の再整備のために工事が始まっています。彦根陸上競技上は国体の主会場ということもあってかなり整備されます。陸上競技場の大規模な工事に伴い、彦根シティマラソンが開催されるかどうか心配でしたが、コースを新たにして今年も開催されることになりました。
一昨年から毎年走らせてもらっていますが、きちんと準備をすればそれなりにタイムが良くなるということも分かりました。年を重ねて体力に調整が難しくなりますが、またきちんと臨めるように数か月間少しずつトレーニングしたいと思います。