この夏の甲子園での高校球児の熱闘は本当に盛り上がりました。普段高校野球を見ていない方も金足農業高校旋風に沸いたのではないかと思います。滋賀県代表の近江高校も強豪の智辯和歌山や前橋育英を破りベスト8まで勝ち進みましたが、準々決勝で金足農に9回裏に逆転されてしまい本当に惜しい試合でした。いつか滋賀県代表の高校が甲子園で優勝する日を楽しみにしたいと思います。
金足農は残念ながら決勝で負けてしまいましたが、金足農旋風はその後もメディアに取り上げられてしばらくテレビをにぎわせていました。優勝した大阪桐蔭よりも注目される状態だったので本当に多くの人の心をつかんだチームなんだと改めて思いました。
優勝した大阪桐蔭がやはり前評判通りの強さを発揮し最強の称号を手に入れました。地域の勉強会でお世話になっているAさんが大阪桐蔭の試合を見ていた時に非常に興味深い点があったとお話されていました。それは、高校野球のもう一つの醍醐味である応援時のブラスバンドについてです。通常、ブラスバンドによる応援は攻撃側のチームしかできないというルールがあります。
攻撃側のチームを盛り上げるべく、またここぞという場面で応援に熱が入るのですが、大阪桐蔭のブラスバンドは、相手チームが伝令(監督の指示をマウンドにいるピッチャーにベンチのメンバーを走らせて伝える)の際や交代したピッチャーが投球練習をしている際には、ブラスバンドの音量を下げて相手チームに配慮するという姿勢です。
伝令もピッチャー交代もどちらかというと、守備側のチームがピンチに陥っているタイミングが多く、ブラスバンドの大音量を維持して相手チームにプレッシャーを与えるということもできるのですが、このタイミングで音量を下げるというのは野球部だけでなく応援する側も「目配り・気配り・心配り」が行き届いた素晴らしいチームだと思います。
また、沖学園戦では足を痙攣させた相手チームの選手に、真っ先に大阪桐蔭の選手が駆け寄り冷却と水分補給をした光景は、瞬間的に「目配り・気配り・心配り」ができるような選手の育て方をしているんだろうなと感動しました。
目配り・気配り・心配りはスポーツの世界だけではなく、仕事や人間関係でも重要でありますが、自分自身が出来ているかというとまだまだ未熟です。体が瞬間的に、そしてより自然体でそのようなことができるようになりたいと、甲子園優勝校を見て学ばせてもらいました。
~ 追伸 ~
ちびまる子ちゃんの作者であるさくらももこさんが乳がんのために53歳の若さでお亡くなりになられました。このブログでも以前(2016年9月)ちびまる子ちゃんについて書いたこともあるぐらい好きな漫画、アニメであるので本当に残念な気持ちでいっぱいです。単行本やエッセイ集を読み返すとやっぱり素敵な内容だとつくづく思います。