ソチオリンピックも閉幕を迎えた。今大会で驚きだったのは、日本のメダル獲得者も顔ぶれであり、例えばスノーボードハーフパイプで銀メダルを獲得した15歳で中学生の平野歩夢選手、ジャンプラージヒル個人で銀メダルを獲得した41歳のレジェンド葛西紀明選手など過去のオリンピックでは考えられないような年齢の選手達だ。

 

アスリートとして若すぎるというキャリアの壁をぶちやぶり、アスリートとして能力が落ちる年齢の中で更に進化し続けるという年齢の壁をぶちやぶりメダルを獲得する姿には本当に感動をさせられ、多くの世代の方々に勇気を与えたのではないかと思う。

 

また、ジャンプラージヒル団体で葛西選手と共に銅メダルを獲得した竹内拓選手は、チャーグ・シトラウス症候群と呼ばれる難病と闘い、1月には2週間も入院生活を送っていた中でメダルを獲得した。同じく膝の痛みに耐え大ジャンプを見せてくれた伊東大貴選手も大きな壁を越えてメダルを獲得した。精神が肉体を凌駕する瞬間とはこのようなことなのかと思う。

今回オリンピックでメダルを獲得した選手も獲得できなかった選手も皆が素晴らしい競技を行い、世界中の人々を魅了した。そして、日の丸を背負った選手達が活躍し改めて日本人の素晴らしさ、そしてオリンピックで活躍できる選手達を育んだ日本という国を誇りたい。

 

選手たちの多くが、「みんなに支えられてこのオリンピックに参加することができた、メダルを取ることができた」という発言をされたり、葛西選手や韓国のフィギアスケート女子のキムヨナ選手が次の世代の選手達に繋げるために最高のパフォーマンスを披露してくれた。今回のオリンピックを見て、選手や競技にあこがれた子どもたちが、次のオリンピックやその次のオリンピックで活躍することを予感させる素敵な大会であった。

 

そして今大会で最も輝きを放ったのが、男子フィギアスケートの羽生結弦選手ではないかと思う。ショートプログラムで歴代最高得点を取り、見事金メダルを獲得してくれた。また、全力で演技し、演技終了後は息を切らす姿や、メダルの授与セレモニーで国家を斉唱する姿は大変心打たれるものがあった。これからの大会では常に追われる立場ではあるが、さらなる進化をして人々を魅了してほしい。

しかしながら黄金世代と呼ばれる、織田信成選手、鈴木明子選手が引退を迎え、高橋大輔選手や浅田真央選手が引退の可能性を検討している。黄金世代が切磋琢磨してきた背景の中で、羽生選手が金メダルを獲得しており、これらの黄金世代が引退を迎えるとなるとその激しい競争の機会が失われ、フィギア界で新たなスター選手が出にくくなるかもしれない。是非、黄金世代の選手達は後輩の指導でも活躍してもらいたいと思う。身に付けた技術、表現方法、トレーニング方法、メンタル面などを落とし込み世界で活躍できる選手を多く育ててもらいたい。

 

~追伸~

昨日12年ぶりにスキー場に行きました。大学時代は、スノーボードやスキーなど年に4、5回程度行っていましたが、社会人になってからは全く滑りに行く機会もなくなり、また久々に滑ろうと思っても怪我をすると大変だという気持ちもあり(大学時代に転倒して肋骨にヒビが入った経験もあって…)二の足を踏んでいました。しかしながら、先日、子ども達をスキー場に連れて行って雪遊びやソリ遊びをさせたいと思い、急に奥伊吹スキー場に向かいました。奥伊吹スキー場は関西圏では有数の大きなスキー場であるにも関わらず、今まで一度も行ったことがなく、当日は家を出て下道でスキー場まで約45分という近場にあったことに非常に驚きました。ソチ効果もあってか、めちゃくちゃスキーヤーやスノーボーダーが多く来られていました。

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子ども達もかまくらを作ったり、ソリで遊んだりして雪遊びを満喫していて、親としては喜ぶ子ども達の姿に非常に満足です。僕と妻は子ども達の雪遊びという目的でスキー場に来ましたが、周りでスノーボードやスキーをしている人々を見ると、体がウズウズしてきて久々に自分もやってみたいという気持ちにかられてしまいました。

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僕の学生時代のスノーボードをしていて最も記憶に残っているのは、大学時代のフットサルサークルの仲間と女子大のグループで一緒にスノーボードに行く機会があり、その際に以前から気になっていた女の子と一緒に練習をしていたことです。その人とリフトで上がったはいいが殆ど滑らずに、探偵ナイトスクープの話題で盛り上がっていました。それが現在の僕の奥さんです。