新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

さて、本年は日本にとって大きな転換期を迎える年となりました。昨年の入管法(出入国管理法)の改正によって外国人の働き手が更に日本に入る環境が変わります。既に人口減少局面、かつどの国も体験した事のない世界最速の超高齢化社会を迎える中で、中小零細企業においては廃業、解散等で毎年4万の企業が日本から消えている現実を突きつけられました。近い将来ではなく、現在の日本が置かれているリアルな状況です。

 

特に滋賀県では国内で最も廃業率が高くなっており、より深刻な問題となっています。後継者不足に人材不足という非常にヘビーな状況の中、目先、外国人実習生をあてにしていかざるを得ない状況に追い込まれつつある企業も多くわが社も同じです。その外国人人材も、日本企業ではなくその他のアジアの国への出稼ぎの方がメリットがあるという判断で、日本を選ばないことも多く法令の改正による効果は限定的かもしれません。

 

中小企業には、ヒト、モノ、カネ、情報という経営資源は豊富にはありませんが、ない事を嘆いていても何も変化がありません。中小企業がこの先も活躍していくためには、現在有している限りある経営資源を最大限に活用することです。大企業においても中小企業においても経営資源を最大限活用している企業は本当に稀であると思います。ベクトルを合わせていくための心のよりどころである経営理念について更に考え、経営者と従業員さんが共通の認識の中で企業活動の原動力としたいものです。

それぞれの企業が、うちの会社は何のためにあるのか、われわれの存在価値は何なのか、うちの会社でなければいけないものは何なのか、ということについて真剣に考えそして現在置かれている環境を受け止め向き合うことがこれからの時代の経営には必要であると思います。

 

ダイバーシティ(多様性)という言葉を最近よく聞くようになりました。「多様性」って考えると非常に難しいですが、例えば男と女、日本人と外国人、若手とベテランという狭い範囲のみならず、文系と理系、理論派とイマジネーション派、右利きと左利き、長男と末っ子、血液型による性格の違い(僕は結構あると思っています)、聞き上手と話し上手など様々な多様性があります。広い意味での無限の組み合わせと未知の可能性を有する相乗効果が生まれることに想いを馳せつつ、新年そして新時代を楽しんでいきたいと思います。

 

〜追伸〜

今年の8月でいよいよ40歳となります。成人式を迎えた時からあっという間に20年が経ちました。しかし心はまだまだ20代半ばです。昨年の冬は15年ぶりに再開したスノーボードを楽しみ、大学時代にできなかった技もできるようになりました。5km、10kmのマラソンであれば、まだまだタイムは良くなっています。徐々に体も痛みやすくなっていますが、上手にメンテナンスをしつつ、何事もまだまだ上手くなるはずだと根拠のない自信を支えに今年もいろいろチャレンジしていきたいと思います。