本年度、小学校のPTA会長を拝命することになりました。

中学の時の同級生やお世話になった先輩から「次は頼むで」ということで1年以上前からお声掛けを頂いていました。新型コロナウィルス時代の混沌とした時代に加え公私ともにバタバタとしている中でしたが、

①自分自身が違うコミュニティに所属するということで違う考え方や価値観に触れる

②会社の社員さんや自分の子ども達に「新しいことに積極的にチャレンジしなさい」と言っているので自分自身も積極的にチャレンジする

③いつの日か大人になって社会に出る子ども達に関わることは、これからの社会や企業にとって必須である

というような観点から学校に積極的に関わろうという考えでした。

 

PTAの役員会議を行うにあたって衝撃的だったのは、引継ぎ資料は紙ベースやファイルも多いですが基本的には過去の資料も含めサイボウズのGaroon(ファイル共有やメッセージ)を活用したり、積極的にオンライン会議を活用したり、また、選挙の投票や意思確認においてQRコードを用いてアンケートを取り瞬時に集計をしたりかなりのデジタル化が進んでいる点で、専門的に情報処理を行う担当役員も2名立てていることも特徴的です。

夫婦共働きや家族の形の多様化、新型コロナ時代で大きく変化せざるを得なかった環境がこれらの新しいツールや役職を生み出したと思います。

 

しかし新たなツールによってPTAの形が大きく変わってきた部分もあれば、昔から変わらない部分もあります。それは、まだまだ男性がPTAに関わることが大変少ない部分です。(昨年度の本部役員も男性は1名、本年度も男性は僕1名)。

PTAや学校に関わっていないから「学校で何が起こっているのか分からない」、そもそも家事育児に男性があまり関わっていないので「PTAの負担もほぼ女性が受けてしまう」状況を目の当たりにしました。

いずれ大人になって社会に出ていく子ども達やその学びの場である学校に関わってない中で、「今の子ども達は」と簡単に言ってしまうことも問題です。

また、最近は頻繁にテレビや新聞で取り上げられている「女性活用」という言葉についても違和感を感じるようになりました。男性目線であるがゆえに、「女性活用」を男性と同じように働いてもらうことと誤った認識をされている人も多く残念です。

PTA活動を始めて良い意味で衝撃的だったのが、女性ならではの視点やきめ細やかさ、物事への準備、フォロー体制などであり、男性にはあまり見られない特徴であり強みでした。また、困っている方がおられたらサッと手を差し伸べ「代わりにやっておくで」と反応してくれるフットワークの軽さにも大変感動します。

それぞれの家庭の事情や家族のスタイル、働き方なども鑑みた上でメンバーが活躍できる環境を作り出すことがこれからの時代の組織の条件の1つであるとPTA活動に関わって改めて感じました。

僕が子どもの頃に楽しかった学校のイベントや事業もPTA活動があってこそのものだと思いますので、今度は大人になった僕たちが今の子どものために活動していきたいと思います。