新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
また、本年1月より弊社代表取締役社長を務めさせて頂くことになりました。まだまだ未熟者ではございますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
さて、社長交代を迎えて改めて社長像やリーダー像について考えました。社長の仕事とはどのようなものだろうか、社長の役割とはどのようなものなのだろうかということを考える中で、「決断ができる人」、「経営方針を示す人」、「リーダーシップが取れる人」、「会社のルールをつくる人」などが一般的に挙がります。しかし、なかなかしっくりこないなぁと思っている中で、僕が中学生時代に週刊少年ジャンプで連載されており、ゲームのドラゴンクエストの漫画でもある「ダイの大冒険」の単行本を子どもと一緒に読んでいた時に腹落ちするような場面がいくつか描かれていました。
その漫画の中の大魔導士マトリフのセリフです。「勇者は何でもできる。だが力だったら戦士の方が上だ。魔法だって魔法使いにゃかなわねぇ。なんでもできる反面なんにもできないのが勇者って人種さ…。だが、勇者にも一つだけほかの奴には真似できない武器がある…勇者の武器は『勇気』だよ」という言葉です。
また、主人公ダイは「一番強いやつ一人だけが本物の勇者だなんておかしいよ。ただ勇気とか強いやつのことじゃないことだけは確かだよ」と言っており、またノヴァという勇者を目指していた少年が言っていたセリフでは、「真の勇者とは自らよりもむしろ…みんなに勇気を湧きおこさせてくれる者なんだ」と。
社長も勇者と共通の部分があるなと思いました。社長としてあれもこれも多くの仕事を幅広くこなしている人も多いと思います。器用貧乏になっている場面もあります。しかし、社内の仕事や作業において、本職の職人さんやその部門の専門の社員さんにはかないません。社長の仕事とは、勇気をもって社長にしかできない決断をし、仲間を正しい方向に導くこと。そして、社長が勇気を持っているだけでなく、社員さん自身の心の中の勇気を湧き起こさせ、個々の未来と会社の未来を切り開く力を呼び起こすことが社長の仕事だと思いました。
未来を想い描き共感してくれる仲間を増やしていくことが最大の役割です。社員さん、お客さん、仕入先さん、協力会社さん、金融機関さん、そして家族が共感してくれるような方針を指し示す責任が生まれます。会社で一緒に働く十人十色の人財について、色々な性格や個性、それぞれが置かれている環境や育ってきた環境、そして人格を受け入れた上で力を発揮させてあげるような経営、すなわち「人を活かす経営」ができるかどうか。社長は全社員の力を結集して混沌とした時代を切り拓くこと。このようなことを改めて認識して社長としての役割をまっとうし一生懸命取り組んで参りたいと思います。
~追伸~
ちょうど一年前には体重が70㎏でしたが、毎月トータルで30~50キロメートル走ったこともあって、40歳になって20数年ぶりに63㎏台の景色を見ることができました。かなりの達成感です。今年はハーフマラソンにチャレンジして年齢と共に痛くなる関節痛をねじ伏せ、「まだまだいける」ことを実感したいです。