12月の前半に中国に出張してきました。半年ぶりの中国だったのですが、ホテルやスーパーである変化がありました。中国人のほとんどの方が人民元で売買のやり取りをせず電子マネーという状況です。僕もコンビニで人民元のお札と硬貨を出して支払をしようとすると、店員さんも「えっ?」ていう表情でした。

今の中国ではほとんどの決済に電子マネーを用いているとのことでほぼどこの地域でも普及しているとのことです。お話を聞くと、煩わしさや、偽札防止、割引特典など便利さに加え中国特有の事情もあり爆発的に普及したみたいです。また、電子マネーの相互交換などのやり取りもできるみたいでめちゃくちゃ便利そうな印象を受けました。

 

翻って日本では…電子マネー決済もかなり普及しましたが、現金に電子マネー、クレジットカードにポイントカードなど本当に使い勝手がいいのか分かりません。働き方改革で効率を高めなくてはいけない日本…決済方法一つにしても大きく差をつけられている状況で本当に世界と勝負ができるのかと反省します。

今回の中国出張では、中国をはじめ世界が変化しているスピードが異常に早くなっているという現実でした。電子マネーのみならずビジネスや工場の現場においても同様に変化が起きています。少し前の中国のイメージや情報を今の時代にそのまま当てはめてしまうと現実との差異が相当発生してしまうことになります。僕が初めて中国に出張に行ったのは12〜13年前でした。車のクラクションは一日中鳴りっぱなし、コーヒーはホテルしかない、当然スマホもなく、ケータイ電話も普及しておらず、ウォシュレットトイレもほぼ見かけなかったのにいつの間にか普及している状態です。

ありがたい変化としては、中国国内の環境への配慮によって青空が見える様になりました。これまで常にどんよりと重く灰色がかった空気が、石炭などの燃焼に伴うばい煙の規制への取り組みで改善した結果あると思います。また、自動販売機も治安が良くなってきたことから徐々に目にする機会が増えてきました。本当に大きな変化であると思います。

 

大連空港の青空

【大連空港の青空】

 

日本は情報にアクセスするスピードはインターネットを通じて極限に高まっていますが、世界が変化していることについてはとても疎いのではないかと感じます。あるいはインターネットでは自分の興味のある情報には最高に都合の良いものですが、興味のない情報に関しては全く感じる術がないということで、自分の置かれている環境が分からず、いつの間にか浦島太郎になってしまうという現実が迫ってきています。

僕が生まれた1979年の世界の人口は約43億人。今年ブレイクしたお笑い芸人のブルゾンちえみさんの「35億」(世の中の男性の数)も、みるみるうちに40億ということになり世界の人口も80億人を超えていく日が目の前まで迫ってきている中、世界が変化していることについてもっと目を向けなくてはと思います。

 

〜追伸〜

帰国した際には、日本でもうれしいことが。空港に設置されていた「ポケットチェンジ」という機械で、余った外貨を日本の電子マネーやポイントに両替してくれるというものです。特に海外出張の際に、日本では両替しにくい硬化は余ってしまうことが多いのでこの機械は本当にありがたいです。早速、人民元の硬貨を楽天Edyに交換しました。

 

ポケットチェンジ

【ポケットチェンジ】