子どもにスキーを教えようと岐阜県にある揖斐高原スキー場に行ってきました。こちらのスキー場は知名度があるとはいえず、またリフトも2基しかないですが、彦根から下道で1時間15分程度の距離、中学生以下のリフト代金が無料、そしてコースも初心者にはちょうど良い感じなので家族連れにはありがたい場所です。

 

子どもがスキー板を「ハの字」でそこそこ滑れるようになったのでリフトに乗ってみたいと言い出しました。子どもにスキーは教えたものの、僕自身はケガをしたくなかったので実際にはスキーを履かずに教えていましたが、リフトに乗るからには必然的に必要になりました。「お父さんスノボはできるの?」と言われて、15年ぶりにやってみようかなとレンタルセットを急きょ借り、ウォーミングアップもそこそこにリフトに乗りました。

 

スノボは大学4年の時に始めました。かなり滑り込んでいましたが、転倒した際にろっ骨にひびが入ってしまったことや、社会人になって遠ざかってしまっていたこともあり15年間も休眠していました。

 

大学当時そこそこスノボに行っていたことや、友達が基本を徹底的に教えてくれたので体が覚えていました。また、ボード自体の機能も向上しており、ターンなども容易に行えるようになっていました。ほぼ当時のレベルのまま滑れることが分かるとだんだんテンションも上がり、子どもに教えるより自分が楽しみたしてしまいました。

 

翌週の日曜日にスノボセットを見にスポーツ店に行きましたが、スキー・スノボシーズンも折り返し地点を迎えていたのでセールとなっていました。BARTONかkissmark、共にお値打ち価格となっていましたが、大学時代に思入れのあったkissmarkのセットにしました。

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【kissmarkのボード&バインディング】

 

バインディングはどれにしますか?と店員さんに聞かれたので、ステップインにして下さいと言うと、「今はステップインはございません」とのこと。

バインディングとはスノーボードとブーツを固定するための器具で、配管でいうところの継ぎ手にあたる部分です。当時、ステップインはボードへのブーツの着脱が容易ということで非常に人気がありました。特に最大の効果を発揮すつのは、一旦セッティングのためにゲレンデに座り込まざるをえないスノボのわずらわしい点がなくなり、これによってリフトから降りたらすぐに滑れるというメリットがありました。

ステップインがなくなった理由を店員さんが説明してくれました。それは15年前のスノボの楽しみ方と、今のスノボの楽しみ方が大きく異なってきているという点です。昔はゲレンデをかっこよくターンしたいという楽しみ方から、現在ではグラトリ(グランドトリック)という斜面で回転したりひねったり、ジャンプしてみたりというフリースタイルスノーボードを楽しむ人が増えてきたということです。フリースタイルスノーボードでは、必然的にバインディングに負荷がかかりますので、容易に外れたり、経年劣化で固定する能力が落ちてしまったり、足首の可動域が限られてしまうステップインは消滅していったと店員さんがお話されていました。

 

いつの間にか利用者のニーズが変わっていることは、ビジネスの世界でも同様にあるなと反省させられます。周辺環境の変化で求められている機能やサービス、要求事項が変化している点です。この周辺環境の変化に気づかないと、売り手と買い手のニーズのミスマッチが発生し売買が成立しないという状態になってしまいますので、時代の求めているニーズをきちんと見極められるように意識していきたいと思います。

 

~追伸~

スノボのバインディングやスノボウェアのデザイン一つで時代の変化を感じつつも、大学時代にスキー場で流れていた流行りの曲が、2018年になった今でもスキー場で普通に流れていることは驚きでもありましたが、テンションも上がってうれしかったです。

仕事終わりに会社から50分で行ける余呉高原スキー場のナイター営業に。1人で滑りに行きましたが山のきれいな風景も大変興奮します。

 

余呉高原スキー場

【余呉高原スキー場 ナイター】